コラム

2018.11.30(金)| お茶の話

阿里山茶

台湾茶藝館いろはです。

「阿里山への道」で阿里山茶を探して旅した石棹で、コンテスト入賞茶を買っていました。入賞といっても5位の「優良茶」です。4位までが30%を占めるので、この箱入りは中の上位でしょうか。優良茶までが箱に入れられ、主催団体の名前を記したシールが貼られます。


阿里山鉄道も印刷されて、阿里山らしい箱です。

茶葉の見た目は、やや艶が無い感じ。味も香りもやや平凡かな・・・と思ったのですが。。。。。

このお茶、飲んでしばらくすると、口の中の香りがマスカット味になっていきます。葉底は確かに柔らかいのですが、比較的ボロボロで完成形は少ないので、こういう香りになるのが不思議です。味はあっさりスッキリ、やや薄い感じですが、香りのみ素晴らしい。香りに特化して入賞を狙ったのでしょうか。

当店で仕入れてお店で出している阿里山茶とは全く違う感じです。阿里山茶と一括りにされますが、葉の品種x摘まれた時期、環境x場所x発酵x。。。何通りの味と香りがあるのでしょうか。

茶葉によってハズレもあり、時に一期一会のお茶に出会って農家の手間と技術とプライドを感じることもあり、本当に深く、面白いと思うのです。