2018.12.22(土)| 台湾旅行記
冬至
台湾茶藝館いろはです。今日は冬至ですね。
この日を境に太陽の力が徐々に強くなり、日が長くなることから、中国では古くから冬至のことを「一陽来福」(いちようらいふく)と言われてきました。冬至が過ぎれば運気が上がっていくと考えたのだそうです。
この二十四節気の中でも重要な節気である「冬至」の日に、ゆず湯に浸かり、南瓜で体を整え、「ん」の付く食べ物を食べて運気を上げるという方も多いかと思います。「にんじん」「レンコン」「ダイコン」「みかん」。。。かぼちゃは「ナンキン」体を温め、栄養があるものばかりですね。
台湾でも冬至は大切な行事です。民間でも冬至以後の気候の変化を予測するよりどころとなり、農暦である太陰暦と照らし合わせることで、その年の冬の寒さが最も厳しい時期を予測することができるそうです。ちなみに、今年は11月16日に当たり、寒さはそれほど厳しくなく、冬至が雨ならば、あまり作物は期待できない。。とも言われています。来年のお茶の出来は。。。どうでしょうか?
この頃、お店の看板に出るのが「湯圓(タンユエン)」です。「ん」が付くので、運気を上げそうですねl。湯圓の丸い形が家族円満を表し(「団圓」再び集まる)、1年丸く収まるという意味で食べられています。また、この日に新たな1歳を迎えると考えられています。
湯圓(タンユエン)で思い出すのが、映画「レッドクリフ」でのワンシーンです。周瑜の前に甘興が進み出て、自分の小皿から一つの団子を周瑜の小皿に入れます。 周瑜は静かにうなずきます。 すると将軍や兵士が次々に周瑜の小皿に一つずつ団子を入れ、周瑜の小皿はいつしか団子で一杯に。 自分達が家族であるという一体感で士気が上がるシーンです。周瑜の表情も力強くなり、皿から直接大盛りの団子を一気食いします!
喉に詰まらないか、、、心配ですが、さすがトニーレオン、漢です。(劉備の軍が団子を作っているシーンも、らしくて面白かったです。)
冬至の湯圓(タンユエン)は紅白の2色の事が多いです。また、ゴマやピーナツの餡を包んだ甘いもの、肉などを餡として包んだ塩味のものもあります。最近は冷凍物も色々あり、面白がって買った事がありましたが、正直冷凍は美味しく無かったです。やはりお店で食べたほうがいいかもしれません。
ぜんざい風に白と紅の小さな湯圓が入っているものは、あまり甘過ぎず、いくらでも食べられそうです。ただ、私は中に肉の入っているのが好きです。客家料理の店ではこの湯圓はいつでも食べられます。
かなり美味しいです!
寒くなりますが、体調を整えお風邪をめしませんように。
いろはでは、体に良いお茶も用意しております。客家擂茶も20種類の豆や実を摺りつぶし、体調を整えます。ぜひお試しください。
一陽来復となりますよう、お祈りしております。