コラム

2018.11.14(水)| お茶の話

梨山茶

今年の春の仕入れから、かなりの梨山茶が集まりました。

当店にあるのは、梨山茶のくくりだけでも、福壽長春茶、天地茶、梨池茶があります。いずれも2,600m以上の高地で生産されています。

これらはハイエンドな高級茶となっています。

当店の高級茶は、普通の梨山茶とどう違うのでしょうか。。。

比較的安い梨山茶は、その生産地が広く、翠巒、華崗、福壽山、武陵、佳陽、紅香、廬山、新佳陽、天府農場 全てが梨山茶區になるので、このどこかで作られた梨山茶ということなります。もちろん、高度もそれぞれ異なります。

高地が必ず良い、ということではないかもしれませんが、梨山茶への道(1〜3)で書いた通り、午後は霧等に包まれるため、茶葉は天然のお肌パックをしているような感じになります。

つまり、高地で生産された茶葉はとても柔らかく、甘みが凝縮されるという訳です。

これは玉露の茶葉の生産と似ています。また、冬摘み茶が甘みとコクがあるのも同様の理由と思われます。

梨山茶(当店の福壽長春茶、天地茶、梨池茶)の茶葉を見てみると、まず驚くのが色艶です。
茶葉の香りだけで、もういいお茶ということが分かります。

洗茶が勿体無い。。。

実際飲んでみるとトロッとした甘さ、フルーティーな豊かな香り、

しっかりしたボディー!甘く優しい。。

しかも、余韻がいつまでも残ります。

余韻の残ったまま飲み進めると、滋味が口いっぱいに広がります。

多分、これが口福というのでょうね。

10煎以上飲めるというのも、本当に素晴らしいです。

 

安い茶葉は、2〜3煎で出なくなってしまい、葉底も堅いことがしばしばですが。。。当店の茶葉は、葉底が柔らかく食べられるくらいです。

実際、ポン酢をかけて芽の部分を食べると美味しいです。